カーボンニュートラルに向けて
ちふれグループでは、持続可能な社会を実現するためのSDGsコミットメントの1つに「事業活動(※SCOPE1、2)におけるカーボンニュートラルを、2030年までの実現に向け最善を尽くします。」と掲げており、具体的な削減案について日々議論・研究を行っています。
- ※SCOPE1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
- ※SCOPE2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
カーボンフットプリントの公表
各企業において脱炭素への具体的なアクションが強く求められている中、私たちは何かお客様と共に歩めるアクションはないかと考えました。
自社製品の「全成分・分量」を率先して公開した化粧品メーカーとして、お客様にご提供できる情報は誠意をもって公開したい。お客様と一緒に身近な化粧品から少しでも「気づき」を得ながら、日々の生活を通じてSDGsに関心を持っていただく機会をつくる存在になりたい。
そこで、まずは自社製品の“カーボンフットプリント”について自主算定値を公表することにいたしました。
カーボンフットプリントとは
原料調達から製造・輸送を経て商品がお客様に渡り、使用・廃棄・リサイクルに至るまでの全体を通して排出される温室効果ガスの量をCO2に換算して表示することを言います。
※ CFP=Carbon Footprint of Productsの略。
2022年度 CO2排出量の内訳 カテゴリー別一例(化粧品5ブランド合計)
スキンケア
洗顔料
化粧水
メイクアップ
ファンデーション
口紅
※ 単位:CO2e(=CO2 equivalent/シーオーツー イクイヴァレント)
■ 洗顔料カテゴリー 使用段階の算出条件
水量3L/minのぬるま湯(32℃)で、当社主力製品のすすぎにかかった時間を計測し、使用1回あたりの水使用量(L)を算出した。(綜合研究所調べ)
また、実使用調査の結果をもとに、各製品の使用シナリオを作成し、使用1回あたりのCO2排出量を算出した。
カーボンフットプリントを知る、ということ
カーボンフットプリントの公表は、それだけで完結するアクションではありません。私たちはこの数値に責任を持ち、脱炭素社会の実現に向けて取り組んでいきます。
ちふれグループでは、主にちふれ・綾花ブランドにおいて詰替用を推奨しており、スキンケア商品を中心に幅広く詰替用をラインナップしています。例えばちふれブランドにおいて、パウチタイプへの変更や詰替用商品の展開により、1年間で約400トン*1のCO2排出量削減につながっています。
さらに詰替用商品は使用樹脂の削減にもつながっており、2019年のデータでは年間455トン*2、化粧水ボトルに換算して年間約1,162万本分*3の樹脂を節約しています。
生産におけるCO2の削減だけでなく、日々の生活の中でストレス無くお客様と一緒に取り組める脱炭素社会に向けたアクションとして、まずは詰替用の推奨を続けるとともに、今後も更なる研究を続けていきます。
- *1:2013年4月~2014年3月のちふれブランドの詰替用商品によって削減された樹脂量をCO2削減量に換算。(ちふれ化粧品調べ)
- *2:2019年度ちふれブランド詰替用対象商品52商品の年間樹脂削減量。
- *3:ちふれブランドの詰め替え化粧品年間樹脂削減量を「化粧水とてもしっとりタイプ」本体ボトル重量(39.14g)で換算。
ちふれグループではSDGsの重要課題の1つに「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」を選択しています。この課題に向けた取り組みの1つとして、カーボンニュートラルの実現を目指しています。