お知らせ

ちふれホールディングス株式会社（本社：埼玉県川越市、代表取締役社長：片岡 方和）は、当社綜合研究所の研究員が、公益社団法人日本油化学会の「オレオマテリアル賞」を受賞したことをご報告いたします。

 

公益社団法人日本油化学会は、油脂・脂質、界面活性剤及び関連物質に関する科学と技術の進歩を図り、産業の発展、生活と健康の向上に寄与することを目的として活動する学会です。今回、受賞した「オレオマテリアル賞」は同学会のオレオマテリアル部会により創設されました。オレオマテリアル部会は、同学会の中で唯一、「ものづくり」を扱う部会で、「オレオマテリアル賞」は、新材料創製に関する技術開発・研究開発や環境問題等において、優れた業績をあげた研究者を表彰するものです。

 

今回、当社綜合研究所の研究員であるDr. Fatin Hajjajは、国際化粧品技術者会連盟（IFSCC）2020での学会発表内容、当社が出願した特許などが評価され、受賞いたしました。

Dr. Fatin Hajjajは、磁場による反磁性体の相図の変化を世界で初めて報告しただけでなく、高分子膜中においてセラミドなどの脂質混合物をリオトロピック液晶として安定化させることなどを示しました。これらの成果は液晶材料を基盤とするものであり、学術的にだけでなく、化粧品への応用可能性を示し、産業的にも大きな影響を与える革新的技術を確立したとして評価され、本賞が授与されました。

公益社団法人日本油化学会 第60回年会におけるオレオマテリアル部会シンポジウム（2021年９月6日(月)～11日（土）にWeb開催）の会期中である、10日（金）には表彰状を受領するとともに、『2021年オレオマテリアル賞 受賞講演』を行いました。また、今後発行されるオレオサイエンス誌に総説論文を執筆予定です。

 

＜ご参考　Dr. Fatin Hajjajによる学会発表＞

◆日本油化学会第58年会における口頭発表

高分子分散型液晶フィルムによる高機能スキンケアのための新しいアプローチについて

◆第31回 国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)横浜本大会2020における口頭発表

PDLCフィルム：機能的で審美的な疑似皮膚への実用的なアプローチ

 

■Dr. Fatin Hajjajからのコメント

本賞を受賞し、大変光栄であるとともに、本研究をサポートしていただいた方々に感謝いたします。今後もお客様に貢献できるよう、研究を進めてまいります。

 

当社は本技術を活用した商品開発をはじめ、安全性、品質、顧客利益の高い化粧品の研究開発に一貫して取り組み、今後も新しい商品開発に取り組んでまいります。

 

以　上