お知らせ
透明な外観でありながら優れた保湿機能を持つ、「透明液状化粧料」に関する特許取得のお知らせ
技術・研究開発
2024/05/16
ちふれホールディングス株式会社(本社:埼玉県川越市、代表取締役社長:片岡 方和)は、かねてより皮膚に対する保湿機能の研究に力を入れており、新たな研究成果として「透明液状化粧料」を特許出願しておりましたが、この度、特許を取得したことをご報告いたします。
表皮の最外層に位置する角層は、「水分保持機能」と「水分蒸散をコントロールするバリア機能」という2種類の保湿に関わる機能を有しています。角層内の水分状態は、角層から蒸散して失われる水分と、皮膚内部から角層に供給される水分及び外部から角層に供給される水分のバランスで決まります。しかし、冬季など大気が乾燥して湿度が低下する環境下では、このバランスが崩れ、角層の水分が低下した状態になり、皮膚の乾燥につながります。そこで、蒸散水分の量を低減し、内外からの供給水分を蓄えるようにして、角層の水分量を維持するようバランスを取り直す必要がありますが、その解決に保湿機能を有する化粧料が求められています。
保湿機能を有する液状化粧料としては、化粧水などの透明化粧料及び乳液、クリームなどの乳白色化粧料が主として用いられています。透明化粧料は、乳白色化粧料と比べ、肌へのうるおいの付与を期待して、よりみずみずしい水に近い感触の物が求められます。また、視覚的にも感じられる効果を期待して、透明であることが好まれるケースが多く見られます。そのような中、当社は、ヒアルロン酸ナトリウム、トレハロース、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)の3成分の組み合わせが優れた保湿機能を発揮することを見出しました。保湿機能を高めるために上記3成分の配合量を増やすだけでは、高粘度でべたついたり、白濁してしまいますが、特定の比率で調整された化粧料は、透過率が高く、粘度を低く設定できることから、水に近い外観や感触を有するものとなります。この技術を見出したことにより、優れた透明性を有しながらも、持続した保湿機能を発揮し、肌をみずみずしくしっとりと保つことができる「透明液状化粧料」の開発に成功しました。
当社はこのような独自技術を活用した商品をはじめ、安全性、品質、顧客満足度の高い化粧品の開発に向け、今後も取り組みを進めてまいります。
※ここに掲載されている情報は、発表時(2024年5月16日)の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、予めご了承ください。