ノニ果汁・チンピエキスの併用による、
角層の保湿機能とバリア機能の改善効果
人体の最も外側部分にある角層には、体内の水分を保持する保湿機能と、外部からの異物や刺激から体の内部を保護するバリア機能が備わっています。この2つの機能を維持・改善することは、あらゆるスキンケアの土台となります。ちふれホールディングスの綜合研究所は、角層の保湿機能とバリア機能を維持する素材としてノニ果汁とチンピエキスの併用に注目し、両成分を配合したスキンケア商品の研究開発に取り組んでいます。
角層の保湿機能とバリア機能の維持・改善は、あらゆるスキンケアの土台
皮膚には、体内から水分が出て行かないようにするとともに、外部からの異物や刺激から体内を守る大切な役目があります。そのため、皮膚の細胞が入れ替わる「表皮ターンオーバー」に異常があると、皮膚の角層の構造が弱くなり、角層の保湿機能やバリア機能が低下します。その結果、キメの乱れやハリの低下など、肌の変化につながってしまいます。 それでも、皮膚の恒常性を維持する力が高いときは、細胞の代謝機能によって皮膚の状態はスムーズに元に戻りますが、この代謝機能は加齢によって低下していきます。そのため、年を重ねるとともに表皮ターンオーバーの異常を修復できなくなり、いずれは元に戻らない「老化」につながります。 そこで、綜合研究所では、皮膚を健やかに保ち老化を防ぐために、角層の保湿機能とバリア機能を維持・改善するスキンケア化粧品の研究開発に取り組んでいます。この保湿機能やバリア機能の維持・改善は、スキンケア化粧品で最も重要なことの1つであり、あらゆるスキンケアの土台となります。たとえばシワ対策の化粧品を使う場合でも、まずは皮膚の保湿機能とバリア機能を維持・改善することが大切になってきます。
ノニ果汁とチンピエキスの併用により、大きな効果を期待
角層の保湿機能とバリア機能を維持・改善する化粧品素材は数多く知られています。綜合研究所ではその中から、ノニ果汁(ヤエヤマアオキ果汁)とマンダリンオレンジ由来のチンピエキスの2つの素材に注目しました。これらは、それぞれ異なるメカニズムで角層の保湿機能とバリア機能の維持・改善に効果があると考えられたため、併用することで、さらなる効果が見込めるとの仮説を立てました。
綜合研究所は、この検証のために3つの試験を実施しました。1つ目は、ヒトの皮膚の細胞(表皮角化細胞)を用いた試験です。培養した表皮角化細胞にノニ果汁とチンピエキスを作用させ、保湿機能やバリア機能に関わる9つの遺伝子の発現率がどのように変化するかを評価しました。その結果、ノニ果汁とチンピエキスの併用により、9つの遺伝子すべてで発現量が軒並み促進され、試験実施前の期待を大きく上回る成果を得ることができました。 続いて実施した2つ目の試験では、ヒトの頬の部分から角層を採取してノニ果汁とチンピエキスを作用させ、「コーニファイドエンベロープ(以下CEとする)」と呼ぶタンパク質の膜状構造の成熟度の変化を評価しました。CEの膜状構造は、表皮ターンオーバーの過程で複数のタンパク質が結合し、角層で形成されます(これを「CEの成熟化」と言います)。CEの膜状構造は、角層を守るバリア機能に寄与しており、CEが十分に成熟しないと角層のバリア機能が維持されず、肌へのさまざまなダメージにつながることが分かっています。
この試験を実施した結果、ノニ果汁・チンピエキスの成分単体でもCEの成熟度は向上しましたが、両成分の併用により、成熟度はさらに向上したことが確認されました。このことから、ノニ果汁とチンピエキスの併用が角層細胞のCEの成熟化に作用し、角層のバリア機能をさらに向上させることが分かりました。
綜合研究所は、この検証のために3つの試験を実施しました。1つ目は、ヒトの皮膚の細胞(表皮角化細胞)を用いた試験です。培養した表皮角化細胞にノニ果汁とチンピエキスを作用させ、保湿機能やバリア機能に関わる9つの遺伝子の発現率がどのように変化するかを評価しました。その結果、ノニ果汁とチンピエキスの併用により、9つの遺伝子すべてで発現量が軒並み促進され、試験実施前の期待を大きく上回る成果を得ることができました。 続いて実施した2つ目の試験では、ヒトの頬の部分から角層を採取してノニ果汁とチンピエキスを作用させ、「コーニファイドエンベロープ(以下CEとする)」と呼ぶタンパク質の膜状構造の成熟度の変化を評価しました。CEの膜状構造は、表皮ターンオーバーの過程で複数のタンパク質が結合し、角層で形成されます(これを「CEの成熟化」と言います)。CEの膜状構造は、角層を守るバリア機能に寄与しており、CEが十分に成熟しないと角層のバリア機能が維持されず、肌へのさまざまなダメージにつながることが分かっています。
この試験を実施した結果、ノニ果汁・チンピエキスの成分単体でもCEの成熟度は向上しましたが、両成分の併用により、成熟度はさらに向上したことが確認されました。このことから、ノニ果汁とチンピエキスの併用が角層細胞のCEの成熟化に作用し、角層のバリア機能をさらに向上させることが分かりました。
モニターの連用試験でも確認された、ノニ果汁・チンピエキスの併用効果
3つ目の試験は、モニターを対象にした長期連用試験です。ノニ果汁とチンピエキスを配合したローションと無配合のローションを、それぞれ顔の左右半分ずつ8週間にわたってモニターに使ってもらい、その変化を比較観察しました。具体的には、角層の水分量の変化やキメの目視による変化、使用感のアンケート調査を実施しました。
結果、角層水分量については、ノニ果汁・チンピエキスを配合したグループの方が、無配合グループよりも高く、ノニ果汁・チンピエキスの長期連用により、角層水分量を上昇させる効果が期待できることが分かりました。キメの目視評価についても、8週間後にキメのグレードが2段階改善するモニターもいるなど、長期連用によりキメを向上させる効果が期待できる結果が出ました。またアンケート調査でも、「ハリ・弾力」、「毛穴の目立ちにくさ」、「化粧ノリ」、「つや」、「たるみのなさ」の5項目で、ノニ果汁・チンピエキス配合グループのスコアが高くなり、実際に効果を感じるモニターがいたことが確認されました。 今回実施した3つの試験の結果から分かることは、ノニ果汁とチンピエキスの併用は、角層の保湿機能やバリア機能の維持・改善に寄与し、加齢による肌の代謝機能低下に対しても恒常性を維持する働きを持つということです。その結果、肌のキメに加えて、ハリやつや、潤いのある健やかな肌を保つことが期待できます。綜合研究所では、今回の研究成果を踏まえ、ノニ果汁とチンピエキスを配合したスキンケア化粧品の開発に取り組んでいます。
結果、角層水分量については、ノニ果汁・チンピエキスを配合したグループの方が、無配合グループよりも高く、ノニ果汁・チンピエキスの長期連用により、角層水分量を上昇させる効果が期待できることが分かりました。キメの目視評価についても、8週間後にキメのグレードが2段階改善するモニターもいるなど、長期連用によりキメを向上させる効果が期待できる結果が出ました。またアンケート調査でも、「ハリ・弾力」、「毛穴の目立ちにくさ」、「化粧ノリ」、「つや」、「たるみのなさ」の5項目で、ノニ果汁・チンピエキス配合グループのスコアが高くなり、実際に効果を感じるモニターがいたことが確認されました。 今回実施した3つの試験の結果から分かることは、ノニ果汁とチンピエキスの併用は、角層の保湿機能やバリア機能の維持・改善に寄与し、加齢による肌の代謝機能低下に対しても恒常性を維持する働きを持つということです。その結果、肌のキメに加えて、ハリやつや、潤いのある健やかな肌を保つことが期待できます。綜合研究所では、今回の研究成果を踏まえ、ノニ果汁とチンピエキスを配合したスキンケア化粧品の開発に取り組んでいます。